うふふ、と笑うカイトに、一瞬ひるんだが
「僕はそんな弱虫じゃない!それにそんなこと鷹司さんが見過ごすわけないだろ?彼女の思いやりの心はそんじょそこらの執事とは大違いだしね」
「おや、その執事とはどちらの方でしょうか?僕の知っている方ですか?」
「よ~く知ってるやつだよ!そうだな、今僕の目の前で黒く微笑んでる奴だよ!」
「いい加減にしなさい!」
二人の足を同時に踏みつけ、椿野はため息をついた。
「まったく、貴方が元凶なんだからおとなしく手綱を握っていなさい」
「手綱?OK。カイト!紐用意しなさい紐!」
「かっかしこまりましたお嬢様………」
入る前に体力を使い果たした椿野であった。


