貧乏お嬢様と執事君!



「え~なんで~?」


鷹司は唇をアヒル口にする。


「自販機なんて飲んだらおしまいじゃないの。何か食べましょうよ」


「それもそうだけど~………」


新婚旅行は熱海がいいと諦めきれない若妻のような仕草をし、椿野を見つめる。


じーっと捨てられた子犬のように潤んだ瞳で見られたら従うしかない気がする。


「………わかったわ。今日だけよ」


「うわ~い!櫻子大好き~!」


ぎゅっと喜びを体であらわす鷹司を見て、


甘やかしすぎかしらとため息をつく椿野であった。