「男の人は美しい女が好きなのよね?」 「まっまあそうだが………」 「私がもっと素晴らしく美しくなったらカイトは私のところへ戻ってきてくれるのよね?」 「そっそれは違うんじゃ」 輝樹は困ったように頬を掻いた。 「それかカイトが沙良を幻滅するか、沙良がカイトを諦めればいいんだわ………」 中学3年生の女子が背負う苦しみではなかった。 そこのところを享一郎は読み間違えていた。 「………ふっふふ。また会いましょう『お姉様』?」 眼鏡をはずしながら、由姫華は不敵に微笑んだ。