え………由姫華の寝ぼけた脳に冷水が掛けられた。
「なっなんで!?さっき話したばっかじゃない!」
メイドの胸倉を掴み、血走った目で訴える。
メイドは悲鳴を上げた。
「ゆっ由姫華様が騒ぐから御休みになっているうちにと……!でっでも私は最後のお別れぐらいはさせてあげたいと思って………!」
独断でおこしに来たというわけだ。
感謝するべきなのだろうが、由姫華は人の下にはならない。
荒く突き飛ばし、尻もちをついたメイドの横をすり抜ける。
パンプスを履くのも忘れ裸足で廊下を走る。
冷たかったが、なりふり構っていられない。


