ふつっと由姫華の涙腺が切れた。 「ゆっ由姫華様!?」 めったに泣かないお嬢様に、困惑するカイト。 「やっやっぱり………お姉さまは昔から私の好きだったものをとっていくのよ………」 姉という地位。 テストの点数。 父親の愛。 大好きだった執事……… それらすべてが姉に取り上げられた由姫華の手元にはもう何もない。 「お姉様がいなければ………お姉様が!」