「なっなんで………」
「享一郎様の申し出で、沙良様と一緒に生活をしてくれないかと。まぁ享一郎様は何をお考えになっているのかわかりませんが、きっと沙良様にいろいろな生活をしていただきたいのでしょう」
まったくかみ合ってない会話にもどかしさを感じ、由姫華は声を荒げた。
「だから!なんであなたが行くのよ!」
「享一郎様の指名でございます」
「無理してるんだったら行かなくてもいいのよ?」
上から目線で言われたカイトは、その真意に気付かず、顔の前で両手を振った。
「とっとんでもございません!私は喜んで沙良様にお供します!それがどれだけつらい生活だろうとも」
決まった。
やはりこのカイトも自分より姉を慕っているのだ。
しかも頬を真っ赤に染めて。


