貧乏お嬢様と執事君!



「………うん。もちろんよ」


先に姉が答えた。


「私は選ばれた人間。これからの世界を支えていく女となるのよ」


じっとそれが真意か探るように見つめ、やがて享一郎は上の空の姉に視線をやった。彼女は難しい話になると現実逃避する癖があった。


「お前はどうだ?」


「………私?」


「そう、お前の答えだ」


姉はきょとんと瞳を丸くした。


「私の、答え?」


享一郎は深くうなずいた。