「まぁそういうな」 享一郎はふぅと息を吐いた。 いつも吊目にしている目を、きっと引き締めた。 「今日は二人に話しておきたいことがある」 いきなり変わった雰囲気に、妹は姿勢を無意識に整えた。 姉は変わらず、ぽけーと絨毯を見下ろしている。 「お前たちももう高校生だ。女とは言え鷹司の令嬢。そのことを心得ておるな?」 彼は二人の返答を待った。