「そうはいってもねぇ」 ぶすっとする妹。 「勉強できなきゃ意味がないのよ。これからの時代はね」 「それにしても………」 享一郎は言葉を止めた。これ以上言ったら妹は目を吊り上げ、用を済ませる前に帰ってしまいそうだったからだ。 「いやなんでもないぞ」 「はあ?それより用って何よ」 セミロングの髪をいじりながら妹は冷たく言った。 「早く部屋に帰りたいんだけど」