貧乏お嬢様と執事君!



『へいへい。それじゃあ沙良様。おれたちはここらへんで』


『ちょっと!私と同じ敬称をこいつに使わないでって何度言ったら分かるの!』


同等の扱いをされるのも快くないようだ。


レンはつまみあげたワインチョコレートを口に放り投げ、


『はいはい』


表面上だけ納得した返事を返した。


『はいは一回!』


『はーい』


口うるさい主君に、適当に従ったレンは最後に鷹司をもう一度見て


『また会うことになるかもしれねぇが、そんときはよろしく』


『?うんっ』


意味ありげなレンの言葉に、鷹司は元気いっぱい顎を引いた。