貧乏お嬢様と執事君!



大講堂に入ってきたのはシルクのワンピースに身を包み、髪をアップにさせている美女だった。


一瞬男たちは目を奪われる。井筒も完全に目がハートになっていた。


『あっ!櫻子!いたいた!』


鷹司はばたばたと慌ただしく椿野元へと駆け寄った。


『ごめんね支度に手間取っちゃって!』


『ああ………いいのよそれぐらい………』


元気がない椿野に、不思議そうに首をひねる鷹司。


『ちょっと』


『はい?』


呼びかけられた鷹司は背後を振り返る。


ダメだ!と井筒が制止する前に、二人はばっちりと視線を交わしていた。