「行かせてください!」
「だっダメですってば!関係者以外は!」
再び厄介な執事が舞い戻ってきた玄関は軽いパニック状態に陥っていた。
先ほどより必死な形相で中へ入ろうとするカイトを、メイド一人と執事二人が引きとめている。
それに負けない力でタックルを繰り返すカイトに、やがて押され大柄の執事と小柄のメイドの対照的な体格の隙間に道が開かれた。
そのすきを見過ごさず、割り入り肉の壁を突き破ったカイトは、そのまま大講堂へと向かった。
さっき帰ってきた方向と逆の方向へ行けばいいのだ。
背後からは怒鳴るような悲鳴が聞こえたが、焦るカイトの耳には届かない。


