「おい君!どうしてくれ」
「みっ認めないわ………!」
井筒は訴える口をふさぎ、狼狽してる由姫華に目を丸くした。
セットした髪をマニキュアを施した長い指で押さえつける。くいこみ過ぎて髪が乱れていた。
「わっ私は世界一のグループのトップに立つ女よ………!こんな愚民にあんな姉より下って言われるなんて………!」
混乱してる由姫華に、レンは舌打ちした。
「ったく。またか」
その口調からして、このようなことはよくあるらしい。
レンは渋々といった感じで柱から身を起こし、慰めるように彼女の頭を上から押さえつけた。
そして乱暴にぐしゃぐしゃと髪をなぜてやる。
びくりっと怒られた生徒のように体を痙攣させる由姫華に、レンは優しく囁いた。
「おまえは世界一の美人でトップに立つ女だよ。おまえの価値観は分かるやつしかわかんねぇんだ。俺は分かってる」


