ダークスーツを着込んでいるところをみると、こいつは由姫華の執事か。
椿野は怒りに狂った瞳で、赤執事を見上げた。
それを街中のポスターに見つめられているのと同じように、何の感慨も浮かばないようだ。
「で?由姫華さまは今度は何をしたんだい?」
「………私の親友を馬鹿にしたのよ!」
あー………と、まただるそうに首を鳴らし
「そりゃあんたが悪いんじゃねぇのか由姫華さま」
「何を言っているのレン。あなたはだれの味方かしら」
ツンっとそっぽを向いた由姫華に、執事は胸に手を当て低く頭を下げる。
「もちろん。貴方様の味方ですよ………鷹司グループの跡取り様?」
井筒は本日3回目の衝撃を受ける。


