「たっ鷹司………?」
井筒は目で思いを訴えてくる。
それを無視し、椿野は由姫華を見据えた。
「また失礼ですが、お歳は?」
「いえ失礼なんてとんでもない。質問されるのは大好きなので」
由姫華はくすくすと上品に口をふさいで笑った。
「あなたたちよりしたですわ」
ということは高校1年か中学3年といったところか。
椿野は警戒心をほどかない。
「………姉妹は、いらっしゃいますか?」
この質問に、井筒が激しく反応した。
手に持っていたグラスを落としそうになり、慌てて持ち直した。
「………ええ、いますわよ。確か名前は………」
由姫華は思い出すように、あごに手を添え、あさっての方向を見た。


