貧乏お嬢様と執事君!



そろそろ限界かな、とカイトは察し、メイドに頭を下げ足早に受付場から離れた。


帰るふりをしてその辺の草陰に隠れる。


がさりっと葉と葉がこすりあう音がする。


尾行中の探偵のような気分に陥ったカイトは、髪をかき混ぜた。


「表、からは無理だな………」


だったら裏から行くしかあるまい、とカイトは木から木へと移ってパーティー会場である、椿野家の裏庭にある大講堂を目指した。


自分がやってることに虚しさは感じず


「ミッション3.カルドナイトを目指す!」


一昔前にはやった映画の俳優になりきっていた。