その頃カイトといえば
「あの、ですから。関係者以外は入れません」
「いえ、あの。私はとあるお嬢様の執事でありまして………」
受付のメイドを困らせていた。
「それを証明できるものはございますか?」
「うっ………そっそれは」
「でしたら申し訳ございませんがお帰りくださいませ」
厳重な警護を張られているようだ。
確かにこの会場に招待客として忍び込む輩は多そうだ。
カイトもその一人なわけであるし。
メイドの困ったような顔は、だんだん窓を割って入ろうとするコソ泥を見る目つきになってきていた。
後ろで大柄なボディーガードが目を光らせている。


