リムジンが発車した数分後、スーツ一着という肌寒いを超えて凍死する可能性があるいつも通りのスーツを着たカイトが忍び足で家から出てきた。 凍結されている鍵穴に無理やり鍵をねじ込み、家の鍵をする。 がちぃっとロックされた音を聞き、カイトは背伸びをした。 「………椿野様の御屋敷はどっちだったかな」 執事の役目はお嬢様の安全確認。 その使命はカイトの胸の中で椿野の冷淡な言葉を燃やしていた。 つまり、勝手に侵入しようということだ。 カイトは白道に足跡をつけながら、リムジンの影を追った。