「………ふぇ~気持いいなぁ」 うっとりと毛糸を鷲掴みにする。 その様子を、いけないものを見てしまった主婦がそそくさと離れて行った。 気にせず、カイトは多色の糸の手触りを楽しむ。 「………あっそうだ」 カイトの頭上に電球が浮かんだ。 「カイトー?決まったよー!」 小さな手に収まるほどのスノードームを抱え、鷹司はカイトを呼んだ。 反応が遅れ、カイトは 「はっはい!」 言葉に詰まりながら純情な犬のように鷹司のもとへと駆け寄った。