ひらりっと鷹司の鼻に雪が降りた。
一瞬で白い鼻に吸い込まれていき、くすぐったさに鼻をかく。
カイトは下のほうにある鷹司を、心配そうに見つめた。
通り過ぎて行く人々は、この二人について下世話な想像を繰り広げていたが、執事とお嬢様という関係に行きつくものはそういない。
「カイトーいくら持ってるー?」
「はっはあ。ざっと………このぐらいです」
ほどけた財布を取り出し、中身を確認し、指で伝えた。
鷹司はうんっと頷き、散る雪を見上げた。
「なにがいいかなー?新品の風呂桶と掃除機?」
「お嬢様。それはわたくしたちに必要なものでございます………」


