貧乏お嬢様と執事君!



椿野は厳しく言い放った。


息を詰まらせたカイトの隣で、一人鷹司だけがわからぬように首をかしげている。


「だっ大丈夫ですよ!それに!私はお嬢様をお守りするのが仕事で………!」


「だーかーら!たまにはゆっくり家で封筒につばつけてなさいって!」


内職でもしてろ!と椿野は踵を返した。


まだ何か追い縋ろうとするカイトにのスーツの裾を鷹司はぎゅっと握った。


「ねぇ!早く帰ろうよ!クリスマスプレゼント買いに行かなきゃいけないし!」


「はっはあ………」


お嬢様はわたくしがいなくても、大丈夫なんですね――――


幼きころを思い浮かべ、うれしくも思い切なくも思うカイトであった。