「あっ井筒君」


「やぁ鷹司さん!今日も麗しい!」


キザッたらしく髪をかき上げる井筒に、椿野は冷たい視線を送り


「その髪、邪魔じゃない?切ってあげましょうか?その首ごと」


「そのセリフ、そのまま君に返すよ」


「じゃあ私は蹴りをつけてそっくりそのまま返すわ」


「そのままじゃない!余計なものまで付いているじゃないか!」


低レベルの痴話げんかをしている二人の狭間で、鷹司は両手を合わせ頬の前まで持って行った。


「また遊びに来てね!」


「………ちょっと待ちなさい。あなた沙良の家まで行ったの!?」