「ひっひい!」 生まれてこのかた瓦が脳天を直撃しかけたことのない井筒は完全に腰を抜かしていた。 そのため、ガラリと玄関が開かれたことにたいして身を隠すことはできなかった。 「………あれ?どちら様ですか?」 青い瞳を回しながら、執事は疑義の念を抱きながら井筒を直視した。 「あっ!井筒さん?」 出てきてくれたのはジャージに着替えている鷹司。 出てきてほしくなかった、と思いながら井筒は苦笑した。