そ~と校舎名が金色でつづられた校門の陰から顔を出す。 すると茶色のストレートヘアーの頭の上に、ぬきんでた顔があった。 つまり井筒から見て鷹司は背を向け、知らぬ男と正面で話しているのである。 はっと井筒は息をつめた。 男にしては愛らしい顔をした男性と仲良さそうに会話していたのだから。 嫉妬とその男に対しての羨ましさがこみあげ、すべて流したと思っていた涙が再び込み上げる。 きれいな泣き方ではなく、ハンカチを噛んでいるのでシリアスなムードには見えないが。