有沙はアルがもう一つ所有しているワゴン車に乗り、コテージへと向かった。







『父親のこと…恨むなよ。』




運転しながら、後ろの席にいる有沙に言う。





『どうして…?最低でしょ?私もかなり最低だったけど……パパも最低よ。』





『それでも。菊原はそのパパをどう助けるか考えてるはずだから…。それはパパのためじゃない。あんたを傷つけたくないからだよ。』





『アルくん…怖くないの?華恋ちゃんが無事なのか…。』