夜に仁が家に帰って来ると、そこに華恋の姿はなかった。 『旅行…か。にしても、ずいぶん荷物持ってったな!何日行ってるつもりだよ…。』 置き手紙を読み、独り言を言いながら、仁はソファーに座った。 ∥∥ 6月中旬。∥∥∥∥∥ 仁は翔一が出勤の日に、友達との待ち合わせのために街を歩いていた。 『あれ、平田?』 『おぉ!田崎?久しぶり~。』 『てっきり、平田も一緒に旅行かと思ってたんだけど、違ったんだな!』