「屋上でご飯食べたい」



『ねぇ~…』



――――お昼休み

お弁当を食べ終わって
莉子に借りた漫画を
パラパラとめくる。





「屋上で昼食とか、
屋上に呼び出して告白とか、
現実は屋上入れないっつの!」



『う―ん、
鍵かかってるしね』



「所詮漫画の世界の話か。
瑞希~私、屋上行ってみたい」



『私に言われてもねぇ…』




確かに確かに。

校舎の屋上にはすごく
憧れるけど…現実的に
行けないよね~。




漫画のような展開
起きないかなぁ~って
呟く私たち。


平凡すぎる会話だ。