『はい』


「え!?絆創膏、」


『痛そうだし…使って。
ちゃんと消毒したあと…』



驚いたのか
目を丸くして私を見る。



「悪ぃな。ほんと、さんきゅ。
え~っと…確か…
藤井さん…?」


『うん、いいよ。
それじゃあね。』



絆創膏を渡して、
駆け足で莉子の居る
教室へ向かう。

(結構待たせたなぁ~)













この時は気づかなかった。



何だか思ってもいない
展開が訪れるなんて…!