『えっと…頑張ってね!』 「ん、ありがと。じゃ。」 『うん。ばいばい』 手を振る私に ひらひらと振り返してくれた。 遠山くんも頑張ってるなぁ… 私も見習って頑張らなきゃ。 取りあえずは課題を 持っていかなければ。 (あとで莉子にこの話 聞いてもらおっ!) 緩んだ頬をノートで隠しながら、 階段を一気に駆けおりた。