そうそう…
あれは今年の4月

何事もなく無事
高校2年に進学し
始業式、当日。

学生にとって
大イベント…クラス替え!

廊下に貼り出された
新クラス表の回りには
わいわいとはしゃぐ
人だかりが……。




『莉子!よかったぁ!
今年も同じクラス!!!』


「まあ…クラス少ないしねぇ」


『ちょ…、そこは素直に
喜ぼうよ!?ねぇっ!?』


「それより瑞希、行くよ!
さっさと新しいクラスに
移動しとこ~よ~」



…と言った莉子は
私をおいて(なんで…!)
さっさと階段を駆け上がる。


『え―っ!!莉子
ちょ!待っ、…はい?』


急いで莉子を追おうとした
私の肩には、誰かの手が
置かれていた。


「学生証、落ちたよ」


黒髪に整った顔立ち

どこかで見たことある…
同学年で…今まで違う
クラスだった人…だ!



『あぁ、わわわわっ
ごめん!ありがと…!!』


「それより、友だち
行っちゃったけど…」


『え!!??莉子ぉぉお!?』

(あ、あいつ………!
本当に置いてきやがった!)


「頑張って」


そういって笑った君は
何だかとても輝いて見えた。




























そうそう…

その瞬間から
私は…"バシッ"『いっ…たぁ!?』


な…何?頭に痛みが…!!
叩かれた…!?

見上げると目の前には
教科書持った友人、莉子。




「ちょっと瑞希!いつまで
寝てんの?次、移動教室!」


『…あ…夢かぁ…!』


「はぁ…?」






あれから5ヶ月

只今、9月 季節は秋へ





"恋ってやつは"

"些細なことをきっかけに
生まれるらしい"







"word by 確かに恋だった"