「暗闇の中に顔があるんだから、普通ビックリするだろ?」 瞬二は、あたしを睨み返してる。 「ったく。自分の家なのに、落ち着いてらんねぇ」 そう言いながら、電気をつけようとする瞬二の手を、思わず掴んだ。 「なんか、この薄暗さ懐かしくない?」 「は?何言ってんだよ。つけるぞ電気」 「待ってよ。ほら、子供の頃にやった、おままごと!」