―ガチャ…。 「開いてる…」 玄関の鍵が開いてるのは、いつも通りなんだけど、今夜は電気がついていない。 「変だなぁ。瞬二、いないのかな?」 自分の家以上に、勝手が分かってる瞬二の家へ、あたしはゆっくり入って行った。 「瞬二~、いる?」 真っ暗な1階は、人気がない。 「2階かな?」 階段の電気をつけて、瞬二の部屋へ行くと…。 「あ、寝てる…」 真っ暗な部屋のベッドで、瞬二が寝息をたてていた。