あいつは、あたしを好きなはず!!



あたしに?


「意味、分かんないよ」


ふてくされた様に言うと、お母さんは笑った。


「そんな事言ってると、瞬二くんに嫌われちゃうわよ」



「別にいいもん…」



ああ~、また言っちゃった。


何で素直になれないんだろ…。



「それより、これ。瞬二くんのトコに持ってって?」



「何これ?」


「晩御飯のおすそわけ。瞬二のご両親、今夜遅いんだって」