ホワイト・キス〜クリスマスの奇跡〜

「大仙ビーチに行ったとき、植木君に『好きだ!』って言われた。けど、貴方がいるから、断ったの。七夕祭りのときも、夏祭りのときも、私は頑張ったけど、貴方が追いかけて来てくれないから!だから・・・。」
「ごめんな・・・亜美の気持ちには気付いていたと思う。けど、振られるのが怖くて、一歩踏み出せなかった・・・。でも、これからはそんな想いさせないから。一度つかまえたお前を絶対放さないから!」
亜美はうずめた顔を上げた。
今度は俺から・・・唇を重ねた。
亜美の涙で濡れた唇はしょっぱい。
長時間、室外撮影所にいたせいか、亜美の唇は氷のように冷たい。
でも、徐々に戻っていく体温。
唇から、亜美の心臓の音を感じる。
トクン、トクンって一回ずつ力強く打つ鼓動を・・・。
頭にひんやりとしたものが降ってくる。
神様もいい仕事するぜ・・・。