やっぱりママも感じていたみたい。
「わかんない…」
「うーん…」
中学1年生が妊娠だなんて
さすがのママでもおこるよね…
「結美、もし妊娠してたら、どうしたい?産みたい?」
「ぇ?産んでもいいの?ママ、怒んないの?」
「結美?怒ってないわけはないよ。
何考えてんの?って、この、よわよわしい
体でどうするつもり?って思ってるよ。
でもね、一度結美のお腹の中で
宿った命でしょ?殺すことなんてできる?」
「ううん」
私は強く首を横にふった。
「
赤ちゃんを産むのは、本当に難しい事だよ?ママも手助けはするけど、ママにできるのは、ほんの少しだけ。12歳で産むって
他の人から、白い目で見られることも
あるかもしれない。それに結美は我慢して赤ちゃんを守れる?」
「……。」
そう言われて私は、私なんかが赤ちゃんを守れるなかなって思った。
「ママは17歳で結美を産んだから
ちょっと気持ちが分かる。
琉稀斗くんとも話し合ってね。」
「うん。」
強く怒らなかったママにビックリした。
ママありがと。
「今日は学校休んで病院いこぅ。
ママも、仕事やすんでくから。ね?」
「うん、ごめんねママ。」
