梨花さんが私達に遠慮して帰ると言った。 (せっかく話を聞いてくれてたのに、付き合わせちゃったな…) 圭輔さんが来てから、梨花さんとは ほとんど会話してなかった。 『俺らも帰ろうぜ』 そう言って三人で店を出た。 圭輔さんはずっと手を繋いだままだった。 外に出て梨花さんに一言謝った。 梨花さんは、いつもの笑顔で私達を見送ってくれた。 『家、行っていいの?』 二人になってすぐ圭輔さんがそう聞いてきた。 私は黙って頷いた。 圭輔さんも無言で私の手をさらにギュッと握り締めた。