「俺さ、こいつと。未胡(みう)と真剣に付き合ってるんだよね」


「俺達終わりにしようぜ」

何度めの浮気だろう?
まぁ、私はヤンキーみたいだし。
いっつもジャージだし。
私と比べ未胡さんは、私と正反対。
いわゆる、純粋な女の子キャラ。
負けたって思ったもん
だって何もかも正反対。勝てっこないもん
「そっか、幸せにね。」
「ばいばい、悠(ゆう)」

そお告げると私は悠の部屋を後にした・・・。
涙なんてちっとも出てこない。
だって、本気で好きじゃなかったんだもの。
本気の恋がしたい!
今まで思っていたけれど、実際にはかなわなかった。
いくら「好き」「愛してる」って言ったって
言葉だけ。
しょせん赤の他人がくっつくってのは無理なのかとしか思えなかった

「あ~、悔しい」
「あんな純粋な女の子になりたーい!」
と叫んでいた私の目の前に・・・
美容室があった
「いいじゃん。ココでちょっくら変身してみよう」

私は変わると決意して、美容室に入って行った