彼は、強かった

わずか、数分で

半分、片づけて行く


それも、彼の表情は


ニタリっと笑って


顔には掠り傷

1つもつけずに

私の元へ戻ってくる


「ね、ねぇ

あの人ら・・・

やっぱり、イジメてた子の

彼氏てきな感じ・・・かな」



声が震えてるのが自分でもわかる

情けない

こんなので

怯えてる自分が・・・


「たぶんね

それに、あんなので

怯えてちゃぁ

この先、どうなっちゃうんだか・・・」


呆れ顔で言う彼


確かに、呆れるよね・・・



「ねぇ、恋歌」


急に彼の表情が真剣になった


「どう・・したの?」