「ふーん…。佑真はああいうのがタイプかぁ。
意外~。」
「は?」
「まぁ、頑張れよっ!!俺、応援してっからさ!!
じゃあな!」
「ちょっ、まっ!だから、違うって!!!!」
なんて一方的な会話なのだろう。
勝手にすきな人を決めつけられてしまった。
秋本は嵐のように去って行き、
そんな中僕は、人数が少なくなった廊下に呆然と立ち尽くしていた。
何でこうなるんだ。
秋本は馬鹿なのか?
頭の中では、この言葉がエンドレスしていた。
そして、最後にもう一度彼女の方を見る。
彼女はもうそこにはいなかった。
手紙を渡しに行ったのだろうか…。
結局、手紙を誰に渡したのか分からないまま
そして、渡した後彼女は今笑っているのか分からないまま
僕はゆっくりと自分の教室へ足を運んだ。
