朝の空はどんよりしていたはずなのに
お昼を過ぎた今、空はからりと晴れ渡っていた。
みんながバザーの準備を楽しそうにする中、
家庭のいらなくなった物を売る係のサッカー部数人は
「え゛ぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!?!!!!!」
と学校中に響き渡る声を上げた。
「しっー!!お前等うるせぇよ!!」
僕は人差し指を立てて、大きな声を上げた友達を落ち着かせる。
「いや、だってお前…、前川に告るとか……」
「いけ、いけ、佑真ならいける!!」
「がんばれ」
「今すぐにでも行ってこい!!」
「あの、マジ一回落ち着いて…」
数分前に僕は、
汰一含む4人のサッカー部員である友達に
今日のバザーで告白することを告げた。
すると4人は何だか、僕より興奮気味で
なかなか落ち着いてくれない。