「前川がすき」


そう認めた所で何かが変わるわけではない。



いつも通り、前川は牧野がだいすきだし

前川と僕は何一つ接点がない…。





僕は、休み時間机にひじをつき顔を乗せ

何か接点が生まれないものかと悩んでいた。



すると、





「おい、佑真。
次の理科移動教室…………ってお前、ものすごいぶっすーとした顔してんぞ。どした?」



とクラスの友達に声をかけられた。





「あぁ、うん。移動か」

「おいおいおいおい。
シャキッとしろよな~」



そいつはそう言って、一瞬ニヤリと笑い

次の言葉を続ける。