こうして保健室に前川と二人きりになった。 良かったな、カーテンがあって。 なかったら、気まずかったかも…。 ん?いやいやいや、何で気まずいとか思うんだ。 別に俺と前川の間には何もないし…、 気にする事も別に…ない…し…。 心臓はドクドクを通り越して、 ドクンドクン破裂しそうな勢いで鳴っている。 何なんだよ俺!! 少しイライラして、寝る向きを反対に変えた。 すると、カーテンのわずかなすき間から前川が見えた。 前川は、椅子に座りながら時計を見たり下を向いたりしている。