付き合ってるのに、片想い。




女子……、いや、


前川…、そして前川の友達は

キャアキャア言い合っている。












やっぱり間違ってなかった。



前川は牧野がすきなんだ…。


そっか…。

そっか…………。








何でか分からないけど

自分の中で、ストンと腑に落ちない物がある。



何なんだろうな、自分。


やっぱ疲れかな。


寝た方がいいかな。


ホントに自分、変だな。





まだ心臓はドクドクいっている。













「じゃあ、ウチそろそろ戻るわ。

それじゃあね、牧野咲ちゃん!」

「牧野じゃない~!!」





前川の友達はからかいながら、保健室を出て行った。