付き合ってるのに、片想い。




「ん~、突き指ね。
冷やしとけば大丈夫よ」


「ホントですか?
骨折かと思ってた~」

「ウチも異常に痛がってたから骨折かと思ったわ。心配して損した」

「ひどっ!!」





女子二人は楽しげに会話をする。



僕はそれをカーテン越しに聞いて、

ただボーッとする。


今日の晩御飯は何かな?

とか、

今日は塾ないよな?

とか別にどうでもいい事を考えていた。


すると、


「ピンポンパンポン」


と学校おなじみの放送が入った。




「あー、えー、
保健の○○先生、○○先生。

お電話が入っております。至急職員室までお越しください」