頭が痛い。 ガンガンする。 体も何だかずっしりと重い。 僕は、目を開ける。 最初はなんとなくぼんやりしていた視界も、 ハッキリとして自分がどこにいるかが分かった。 白いカーテン、固いベッド、消毒液のにおい…。 僕は今、保健室のベッドにいる。 カラカラ… 「目、覚めた?」 そう言って、ベッド一面を囲むカーテンの間から 保健室の先生が顔を出した。 「あ、はい…」