そうだ! 秋本を、しばかなきゃ! そんな考えを思いだし、 急いで着替えて僕は家を出た。 夕方でも外は暑い。 アスファルトにこもった熱が、一気に僕に襲い掛かってくる。 僕はうっすらと汗をかきながら いつもより少し早く自転車をこぎ、塾へ向かった。