「うわっ、文人、痛い!ちぎれる!」
止まった俺の腕を、
今度は文人が激しく上下に振っていた。
俺よりも身長の高い彼が立って、
思いっきり振り回すもんだから、そりゃ痛い。
「ごめん、修がどっか行っちゃうもんだから」
またもや笑いながら、手は離された。
「だってさ、ずるくない?
何で男は18な訳?!」
「そんな事言ってもさぁ……
そういうもんなんだから、しょうがないって」
呆れながらもヨシヨシと慰めながらそう言ってくれる。
マジ愛してる!
だから俺さ、
「文人、俺、女になるよ!」
早く結婚したいからさ!
そう叫ぶと、今度は呆れでなく、吹き出しながら言われた。尋ねられた。
「修がお嫁さんでいいの?」
そう問われ、俺は我に返った。
「あっ、駄目だ、それ違う!」
だって、だって……!



