そのまんま、まさにチューって感じで。
吸い付く勢いで文人にキスをした。
あー、気持ちいいなあって
思わず気持ちの悪い笑いをしそうになった時、突然体勢が変わった。
下に押されるように戻されて、
頭がまた文人の膝の上に。
文人は上半身を前に倒して、
つまりは俺に覆いかぶさっている。
おおう、積極的ですね、文人さん!
そう嬉しくなったのもつかの間、
笑いそうでちょっと空いていた唇の隙間を割り、文人が舌を入れてきた。
はじめての、まさかの事態に、
俺は回していた手を外して、文人を押し返そうとした。
……のに、
この人意外と力強いんだよね!
されるがままになっていると、
あれ?これはこれで気持ちいい……!
慣れてきたのか、そんな感想を抱いた。
おめでとう、俺はレベルが1上がった!
誕生日だし!



