でも聞かれたからには、
俺がこたえるべきだよね!
「チューだろ、
チューしようとしてたんだろ!」
じゃなきゃあんなギリギリまで顔を近づける訳が無い!
どうしてもうちょい寝てなかったんだろ!
あー、もー!俺の馬鹿野郎!
「どうだろうね?」
そう来るか!
なんだろうね、俺の恋人は。
膝枕してくれて、甘やかしてくると思えば
今度はなんか焦らしてくるし。
アレか、照れ屋なんだよね!
あんまり色々させてくれないし。
でもその辺は、
『婚前交渉かぁ……』って
前に何か遠い目をしていたから、
結婚するまで嫌なのかな?とか思って
俺も理解ある夫になりたいし!
ちょっと我慢してみたりもしてるのです。
でもさ、今日、俺の誕生日だし!
いいよね?って事で、
起き上がって、文人の首に手を回す。



