表彰式が終わり、部活のジャージに着替えて
家に帰ろうとすると海斗に呼び止められた。

「お前、才賀ってやつと知り合いなの?」

『知るか!あんなやつ!!
強いからって威張りやがって。』

「ふーん・・・」

『なんだよ?
海斗こそあいつのこと知ってんの?』

「いや、知らねぇけど。」

『なーんだ。
まあ、いつかは練習試合とかやるだろ?
ぜってぇ負けねぇ!!!』


海斗は笑ってあたしの後を着いてきた。

『着いてくんなよ〜』

「い、いいじゃねぇか!」

『あたしは寄るところがあんの!!』


海斗を撒いて大切な場所へと向かう。